サンライズワールド

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作品に関するお知らせ

2023/02/22
サンフェス2023劇場版『∀ガンダム』&『Gのレコンギスタ』トークショー オフィシャルレポート


 

1月9日(月・祝)から始まった、バンダイナムコフィルムワークスの上映イベント「サンライズフェスティバル2023」(サンフェス2023)。最終日となる1月29日(日)には新宿ピカデリーで、「ふざけているのか!?タブー破りの一挙上映!劇場版『∀ガンダム』&『Gのレコンギスタ』2つのGのユニバース!!」と銘打ち、14時間を越える大ボリュームのメインイベントが行われた。
当日は、劇場版『∀ガンダム』二部作と劇場版『Gのレコンギスタ』五部作の計7作品を一挙上映。
劇場版『∀ガンダム』と劇場版『Gのレコンギスタ』の間にはトークショーも実施され、ゲストとして『∀ガンダム』ハリー・オード/『Gのレコンギスタ』ガヴァン・マグダラ役の稲田 徹さんと、『Gのレコンギスタ』マスク役の佐藤拓也さんが登壇。司会進行はバンダイナムコフィルムワークスの仲 寿和プロデューサーが担当した。
 

 
▲左から仲プロデューサー、稲田さん、佐藤さん
 

 
▲自己紹介のあと、ゲスト2人でイベント名をタイトルコール! 
 

「もう20年前のハリーの声は出ない」と話す稲田さんだったが、タイトルコールでは鍛えられた体格から繰り出される張りのある声が響き渡る。
『Gのレコンギスタ』は2022年に劇場版の上映が完結し、『∀ガンダム』は劇場公開から20年経った。初のレギュラー出演が『∀ガンダム』だったという稲田さんは、20年前の新宿での舞台挨拶が、人生で初めての舞台挨拶登壇だったと言う。今回の会場には、当時の舞台挨拶に参加した人もかなり多かった。
まずは、仮面キャラクターを演じる2人のゲストに、それぞれの役についての印象を聞いた。
 


▲「富野(由悠季)監督とのエピソードなら何時間でも話せる」と言う稲田さん
 

稲田
「ハリーは(仮面のキャラクターなので)ポジション的にはシャアじゃないですか。だから最初、僕もマネージャーもビビりました。初めての大役で、しかも富野さんの現場というのは、なかなかのプレッシャーを感じましたね。でもチャンスでもあるので、がんばろうとしか思わなかったです」
 

 
▲『∀』と『G-レコ』を何度も見返して欲しいと語る佐藤さん
 

佐藤
「オーディションを受けた時、設定資料に"マスク"と書かれていたんです。ああ、これはきっとシャアのポジションの役で、過去話もあって、キャスバルなのか、エドワウなのかわからないけど、きっと別の名前があるのだろうな、と思っていたのですが、ふたを開けたら、マスクはマスクのままだったという。いや潔いなと思いました(笑)」
 

初めて見たガンダムが『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』だったという佐藤さん。『Gのレコンギスタ』が始まると知り、是が非でもオーディションを受けたかったという。そんな富野監督のファンを公言する2人で、『∀ガンダム』の思い出のシーンを語った。
 

稲田
「全部が思い出のシーンではあるんですが、やはり1年間演じてたどり着いた最後のエピソード『黄金の秋』ですね。
秋の景色がすごく印象的でした。僕の事務所の近くにイチョウ並木があるのですが、その紅葉を見るたびに『∀ガンダム』の最終回を思い出します」
 

佐藤
「今回、久しぶりに劇場版『∀ガンダム』を見返したんですけど、ハリーは何故スモーのコックピットの中で告白されて、キエルとキスしてしまったんですか?」
 

稲田
「キエルが告白して、それにキスで返したってことはラブシーンに見えますよね。でも富野さんに聞いたら『ハリーさんね、この時、心底"うるせえな"って思っています』と衝撃の答えが返ってきました。鬱陶しいなと思って、この女うるさいから口を塞いじゃえと思ってキスしたらしいですよ」
 

佐藤
「うっそでしょ~~!?」
 

稲田
「みんなが良いシーンだと思っているシーンね。結構えげつなかったり、ゲスかったりしますからね。富野さんってそういう人なんですよ」
 

仲プロデューサー
「そういう感じの演出は、他の作品でもありますね。富野監督からは『人の反応とはそういうものだ』みたいな言い方をされるんですけど、不思議と納得感はあります」
 

稲田
「僕も納得はしました。だからあのシーンをロマンチックなシーンにしようとか思わず、本当にちょっと『面倒臭いな』って気持ちで演じています。でも皆さんがちょっと良いシーンって勘違いしてくれたのなら、それはそれでいいかなと。芝居ってそういうところがあるじゃないですか。こちらが意図しなかった思いが伝わって、逆にそれが良かったりとかする。
もしかすると富野さんは1周2周して、それを狙ったのかもしれないですよね」
 


▲稲田さんのエキサイティングなトークに圧倒される会場

 

『∀』のアフレコスタジオで、初めてのレギュラー収録に緊張していた稲田さんは、誰とも話さず何度も台本を読み返していたという。それを見た富野監督に「俳優としてキャリアを続けたいのなら、もっと広い視野を持って作品に取り組んだ方が良いですよ」と言われ、それからは台本から目を離し、先輩や若手に話しかけて積極的にコミュニケーションを取るようになったそうだ。
そして稲田さんには忘れられないエピソードがあると言う。
 

稲田
「『G-レコ』の時、スケジュールの都合で1回だけ抜き録り(※個別に収録すること)があって、他の人より1時間早くスタジオに入ったんです。そしたら、富野さんがガラスの向こうで怒鳴っているようなのですが、俺はブース内にいるので何も聞こえないんです。『あのすいません聞こえないんですけど、おそらく、"お前なんかのためになんで1時間も早く来なきゃいけないんだ!"って叫んでいらしたんですよね?』と聞いたら、『正解』と(笑)
なので、収録が終わってから『∀でお世話になったおかげで、今でもちゃんと仕事あります』とお詫びをしたんです。そしたら富野さんがすごく優しい顔で、『それは違うよ、16年間、君が頑張ってきたから、今でも仕事があるんだよ』と。
それを言われた瞬間、本当に膝から崩れ落ちて泣きました。いつも『おい!』とか言っている人が、そんな優しい言葉をかけてくれたから。
劇場版『G-レコ』の打ち上げで『あんな優しいこと言ってくれるから、富野さん近いうち死ぬのかな?って思いましたよ』と冗談めかして言ったんです。そしたら、すごく深刻な顔で悩み始めて。『僕さ、人に優しくすると、みんなそうやって心配されるんだよね。優しいこと言わない方がいいのかな?』と。まさか悩まれるとは思わなかったです」
 

佐藤さんは、台本を読み込んで富野監督の考えを読み解くことで、佐藤さんが「富野カメラ」と呼ぶ、自分と異なる視点を伝えてもらえたような気がしていたと語る。
 

佐藤
「結構ナイーブなんです、あの人。いろいろな媒体で、富野監督のお姿とか言葉を目にすることが多いと思うんですけど、面白い人ですね富野さんって人は。女性キャストには、それはそれは丁寧に伝え、男には『やれ!やってみせろ!』みたいな。そんな人が、いざ打ち上げとかになると、酔った勢いで僕の膝の上に乗ったりして、ツンデレが過ぎやしないかと(笑)」
 

続いて、トークショーの後に上映される劇場版『G-レコ』で注目してもらいたい部分について。
 

稲田
「TVシリーズで唯一『ガンダム』と言うセリフがあったガバンという役をやらせていただいたんですが、劇場版ではそのセリフがカットされたんです。劇場版で新しい解釈を入れてきたんだな、と感じました。劇場版に対するこだわりが半端ないですよ」
 

佐藤
「劇場版では、10年前の自分の芝居の合間に、今の自分の(新録の)芝居を入れ込むという、なかなか面白い作業をやっています。それがひとつの映像フィルムになって、うまく繋がっているのが本当に演出の妙だなと思っています。
あと、"アメリア"というエッセンスもありますので、『∀』と『G-レコ』に共通するメッセージが練りこまれているなと思っています」
 


▲富野監督を「人たらし」と言う稲田さんと「可愛らしい」と評する佐藤さん

 

トークショーも終演の時刻となり、これから9時間近い上映に臨む観客へ向けて、エールが送られた
 

稲田
「『∀』はもう堪能していただいたと思いますが、これから富野さんの最新作『Gのレコンギスタ』を、もうこれでもかというぐらいに味わっていただくことになります。半日くらいの時間になりますが、休憩時間にはちゃんと席を立って、ちょっと体をほぐしたりして飲み物とか摂取しながら、元気にお家に帰ってください。元気でいることが、先々の幸せに繋がりますから。
元気のGは元気なジジイのG!ということで、富野さんの作品をこれからも愛していただけると嬉しいです」
 

佐藤
「これから先、なげーなって思っていると思うんですよ。でも大丈夫です。元気なおじいちゃんが作った作品ですから、帰る時には確実に今より元気になっているはずです。
『∀ガンダム』のように『G-レコ』も長く長く愛される作品になれば良いなと思っています。
末長くよろしくお願いいします」
 


▲新宿ピカデリーの一番大きなスクリーンに猛者たちが詰めかけた

 

劇場版『Gのレコンギスタ Ⅳ』「激闘に叫ぶ愛」は2月24日(金)に、劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」は3月24日(金)に、それぞれBlu-ray&DVDが発売。さらに、3月24日(金)には『Gのレコンギスタ』TVシリーズのCOMPACT Blu-ray BOXも発売される。いずれも豪華特典を収録しているほか、法人特典も用意されているので、『Gのレコンギスタ』公式サイトと公式ガンダム情報ポータルサイト「ガンダムインフォ」をチェックしてみよう。

 

以上


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サンライズフェスティバル2023
『∀ガンダム Ⅰ 地球光』
『∀ガンダム Ⅱ 月光蝶』
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅱ』「ベルリ 撃進」
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅳ』「激闘に叫ぶ愛」
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」

[開催日]2023年1月29日(日)
[会場]新宿ピカデリー
[ゲスト]ハリー・オード/ガヴァン・マグダラ役:稲田 徹 マスク役:佐藤拓也
[司会]プロデューサー:仲 寿和(バンダイナムコフィルムワークス)

2022/07/13
配信企画「富野由悠季ワールドセレクション」&「帰ってきた!劇場版『Gのレコンギスタ』同時再生祭り」のスケジュールを公開!

劇場版『Gのレコンギスタ』第4部&第5部の上映を記念した、「ガンダムチャンネル」と「サンライズチャンネル」のコラボ企画「富野由悠季ワールドセレクション」の配信スケジュールが決定しました!
 
7月16日(土)~18日(月・祝)の3日間にわたり全15作品がセレクション配信され、入場者プレゼントで配布される「富野由悠季監督作品」コマフィルムに選出された9タイトルもラインナップ。
さらに、本配信を記念した、富野監督とモデル・タレントの市川紗椰さんによる対談インタビュー映像も!
両チャンネルの垣根を越え、全日プレミア公開で実施されるので、ぜひ一緒に盛り上がりましょう!

■「富野由悠季ワールドセレクション」配信スケジュール
・ガンダム公式YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」
配信期間:2022年7月16日(土)~18日(月・祝)各日18:00よりプレミア公開

・サンライズ公式YouTubeチャンネル「サンライズチャンネル」
配信期間:2022年7月16日(土)~18日(月・祝)各日21:30よりプレミア公開

▼劇場版『Gのレコンギスタ』第4部&第5部の上映を記念した施策の再生リストはコチラ!
https://www.youtube.com/playlist?list=PLU3MW54GsPFqRp9VCSgwCsT744n5j9M00

 

また、同時視聴イベント「帰ってきた!劇場版『Gのレコンギスタ』同時再生祭り」は、7月19日(火)から21日(木)の3日間、ガンダムチャンネルにて実施します!
仲 寿和プロデューサーと大橋圭一デスクによるオーディオコメンタリーを配信。各種配信サービスやBlu-rayなどで本編映像を同時再生すると、制作裏話などここでしか聞けないトークとともに、劇場版『Gのレコンギスタ』を楽しむことができます。(※本編映像の配信はありません。)
7月22日(金)の第4部公開に向けて、本作のおさらいも含めてお楽しみください!

■「帰ってきた!劇場版『Gのレコンギスタ』同時再生祭り」配信スケジュール
【配信日時】

・2022年7月19日(火)22:00~
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」同時再生コメンタリー
https://youtu.be/L2Ax32o8q28

・2022年7月20日(水)22:00~
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅱ』「ベルリ 撃進」同時再生コメンタリー
https://youtu.be/H1kh-IPPhKo

・2022年7月21日(木)22:00~
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」同時再生コメンタリー

【出演】
仲 寿和(プロデューサー)、大橋圭一(デスク)
※本編映像の配信はありません

【配信チャンネル】
ガンダム公式YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」

2022/04/11
アニメ制作の裏バナシ 第1回 サンライズプロデューサー 河口佳高 インタビュー(その3)

河口佳高インタビュー(その3)ではプロヂューサーとして本格的に関わることになった劇場版『∀ガンダム』を中心にプロデューサーという仕事の基本について聞いてみました。
 

2022/03/22
あなたの欲しいガンダムニュースを全て集約!「ガンダムナビアプリ」本日より配信開始!

バンダイナムコエンターテインメントより、App StoreおよびGoogle Play向けスマートフォンアプリケーション「ガンダムナビアプリ」が、本日3月22日(火)より配信スタートしました。

本アプリには、アニメ・ガンプラ・ゲーム・イベントなどのガンダムニュースを全て集約されています。また、各公式ガンダム動画がこのアプリ1つで視聴可能なほか、アニメシリーズの登場人物やMSなどのデータが閲覧可能な公式データベースも搭載されています。使えば使うほど、あなた好みに最適化された情報が表示されるようになるとともに、気になるニュースはリマインダー機能で忘れないようにプッシュ通知設定ができるなど、便利な要素が盛りだくさんです。

さらに、コメント機能で記事への意見や感想を共有しあったり、GPSチェックイン機能でゲットした「おみやげ」アイテムを交換し合って、フレンドと交流することも可能です。

ガンダムファンに無くてはならないスマホアプリ「ガンダムナビアプリ」をダウンロードして、あなたのガンダムライフをさらに充実させよう!

2021/12/17
「NieR」シリーズのヨコオタロウ氏と富野由悠季監督の対談が「富野由悠季の世界」Blu-ray&DVDに収録決定!


2022年2月25日(金)発売予定のBlu-ray&DVD「富野由悠季の世界 ~Film works entrusted to the future~」に、富野由悠季監督とゲームクリエイター・ヨコオタロウ氏の対談の収録が決定しました!

「富野由悠季の世界 ~Film works entrusted to the future~」は、巡回展が北海道立近代美術館にて好評開催中の展覧会「富野由悠季の世界」を元に制作されたドキュメントムービーです。
今回、本ドキュメントムービーへの出演が決定したヨコオタロウ氏は、「NieR」シリーズや「ドラッグ オン ドラグーン」シリーズといった人気タイトルを手掛けてきたゲームクリエイター。独特の世界観や物語は“ヨコオワールド”とも呼ばれており、コンシューマーゲームのみならず、スマートフォン向けアプリのクリエイティブディレクターや、漫画や舞台の原作、コンサートの演出など多岐に渡って活躍されています。2017年にリリースされたPS4/Xbox One/Steam「NieR:Automata」(ニーア オートマタ)は全世界累計出荷・DL販売本数が600万本を突破し、多くのファンを魅了し続けています。

さらに、本ドキュメントムービーの全出演者が決定しました!
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』や『シン・ゴジラ』などの樋口真嗣監督や、『聖戦士ダンバイン』『機動戦士ガンダムΖΖ』などで美術監督を務めた池田繁美さんをはじめとする、富野監督と共に作品の世界観をつくりあげた制作スタッフ、プロデューサーなどが出演されますので、ぜひチェックをお願いします!

商品詳細はガンダムインフォをご覧ください。

 

 

2021/12/09
2/25発売「富野由悠季の世界」Blu-ray&DVDに富野由悠季監督×スタジオジブリ 鈴木敏夫プロデューサーの対談が収録決定!


2022年2月25日(金)発売予定のBlu-ray&DVD「富野由悠季の世界 ~Film works entrusted to the future~」に、富野由悠季監督とスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーの対談の収録が決定しました!

「富野由悠季の世界 ~Film works entrusted to the future~」は、巡回展が北海道立近代美術館にて好評開催中の展覧会「富野由悠季の世界」を元に制作されたドキュメントムービーです。
本日12月9日(木)より大阪・阪急うめだ本店で巡回展がスタートした展覧会「アニメージュとジブリ展」とのコラボレーションとして、富野監督と鈴木プロデューサーの対談が実現!
その一部がドキュメントムービー本編に収録されることとなりました。

さらに、対談で収録された富野監督のコメントが「アニメージュとジブリ展」大阪会場で上映されているほか、対談のダイジェストが毎週日曜23:00からTOKYO FMほかJFN38局で放送中のラジオ「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」で放送予定となっていますので、こちらもお見逃しなく!

 




 


⇒「富野由悠季の世界 ~Film works entrusted to the future~」
⇒展覧会「富野由悠季の世界」
⇒展覧会「アニメージュとジブリ展」
⇒ラジオ「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」

2021/11/25
アニメーション映画監督・原作者の富野由悠季さんが文化功労者に選出!コメント公開!


『機動戦士ガンダム』や『Gのレコンギスタ』といった「ガンダム」シリーズをはじめ、数多くのオリジナルアニメーションを監督し、国内外のアニメシーンに多大な影響を与えてきた富野由悠季監督が令和3年度の文化功労者に選出されました。

文化功労者は、文化の向上発達に関し特に功績顕著な者を顕彰する制度で、令和3年度は21人が選ばれました。

富野監督の選出理由は「物事の本質をつく視点で壮大な世界観をもつ作品を創造し、我が国のアニメーション界に新たな表現を切り拓いてきたものであり、アニメーションを文化として発展させた功績は極めて顕著」とされています。

今回の顕彰を受け、富野監督よりコメントが公開されましたのでご覧ください。

⇒文化功労者顕彰を受けて(富野由悠季)※PDF形式

2021/06/04
劇場版『GのレコンギスタⅢ』「宇宙からの遺産」公開記念!『∀ガンダム』TVシリーズBlu-ray BOXが特装限定版でリリース決定!

7月22日(木・祝)に劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」が公開されることを記念して、2014年より期間限定発売された「『∀ガンダム』Blu-ray BOX」が、同仕様・同価格の特装限定版として9月28日(火)に発売決定!

キャラクター原案の安田朗さんによる「描き下ろし収納BOX」や、メカニカル&キャラクター解説、アートワークス等が収録された「特製ブックレット」など、『∀ガンダム』ファン必見の特典を収録した豪華仕様となっていますので、ぜひチェックしてみて下さい!

■∀ガンダム Blu-ray Box Ⅰ・Ⅱ(特装限定版)〈全2巻〉
発売日:2021年9月28日(火)
価格:各35,200(税込)
収録話数:各25話収録

∀ガンダム Blu-ray Box Ⅰ(特装限定版)
品番:BCXA-1650

【封入特典】
特製ブックレット(112p)

【音声特典】
オーディオコメンタリー

【映像特典】
・ノンテロップOP「ターンAターン」
・ノンテロップED「AURA」

【他、仕様】
・安田朗描き下ろし収納BOX
・重田敦司、菱沼義仁描き下ろしインナージャケット
※本商品は2014年9月24日に発売された期間限定生産版(BCXA-0904)と同仕様・同価格となります。

 

∀ガンダム Blu-ray Box Ⅱ(特装限定版)
品番:BCXA-1651

【封入特典】
特製ブックレット(108p)

【音声特典】
オーディオコメンタリー

【映像特典】
・ノンテロップOP「CENTURY COLOR」
・ノンテロップED「月の繭」
・ノンテロップED「限りなき旅路」
・Blu-ray Box PV&CM
・∀ガンダムスペシャルガイド

【他、仕様】
・安田朗描き下ろし収納BOX
・重田敦司、菱沼義仁描き下ろしインナージャケット
※本商品は2014年12月25日に発売された期間限定生産版(BCXA-0905)と同仕様・同価格となります。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

2021/05/10
展覧会「富野由悠季の世界」9月に新潟市新津美術館、11月に北海道立近代美術館へ巡回継続決定!


 

『機動戦士ガンダム』、『Gのレコンギスタ』などの「ガンダム」シリーズの他、『伝説巨神イデオン』、『聖戦士ダンバイン』といった数多くのオリジナルアニメーションの総監督を務め、国内外のアニメシーンに多大な影響を与えた富野由悠季監督のこれまでの仕事を回顧、検証する展覧会「富野由悠季の世界」が、新たに9月4日(土)より新潟市新津美術館にて、11月17日(水)より北海道立近代美術館にて巡回展を開催することが決定しました!

今回の巡回継続決定は、これまで会場を訪れた、あるいは訪れることのできなかった多くのファンの声援により実現したもの。

会場では、約55年に渡る仕事を回顧すべく、各作品の特質が分かる富野監督直筆の絵コンテや、共に仕事をしたクリエイター達のデザイン画などを展開予定。続報をお楽しみに!


■【第7会場】新潟市新津美術館 開催概要
【会場】
新潟市新津美術館

(新潟県新潟市秋葉区蒲ケ沢109-1)

【会期】
2021年9月4日(土)~11月7日(日)

【休館日】
月曜日(ただし祝日、9月27日、10月18日、11月1日は開館)、9月21日(火)

【開館時間】
10:00~17:00(観覧券販売は16:30まで)

【観覧料】
一般1,200円(税込)


■【第8会場】北海道立近代美術館 開催概要
【会場】
北海道立近代美術館

(北海道札幌市中央区北1条西17丁目)

【会期】
2021年11月17日(水)~2022年1月23日(日)

【開館時間】
9:30~17:00(入館は16:30まで)

【休館日】
月曜日(月曜日が祝日または振替休日のときは開館、翌火曜日休館。11月2日[芸術週間]は開館)、年末年始、 展示替期間等


◯新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の拡大状況により、展覧会の内容等が変更されることがあります。
詳細については、
美術館ホームページ
ツイッター
フェイスブック

でご確認ください。

2021/03/11
3月6日よりスタート!青森県立美術館「富野由悠季の世界」開会式レポート


photo: Daisaku OOZU

『機動戦士ガンダム』、『Gのレコンギスタ』などの「ガンダム」シリーズの他、『伝説巨神イデオン』、『聖戦士ダンバイン』といった数多くのオリジナルアニメーションの総監督を務め、国内外のアニメシーンに多大な影響を与えた富野由悠季監督のこれまでの仕事を回顧、検証する展覧会「富野由悠季の世界」の青森県立美術館での巡回展が3月6日(土)よりスタートしました。会期は5月9日(日)まで。

 


▲青森県立美術館ならではの魅力的な空間いっぱいに広がる富野ワールド!   photo: Daisaku OOZU
 


▲青森会場限定のグッズはオリジナルデザインがプリントされた南部あめせんべい
 



初日である3月6日(土)には開会式を実施。
富野由悠季監督(リモートにて出演)と、青森県立美術館 杉本康雄館長が挨拶をしました。
 

富野由悠季監督
福岡から始まりまして、神戸、島根、静岡、富山で今回6回目の会場で総集編という事になります。
青森の美術館のスタッフが頑張ってくださいまして、総集編と同時に『富野由悠季の世界』はアニメだけではなく、こういうのもあるんだぞという事も展示していただけました。
本当に予想外だったのですがこれも『富野由悠季の世界』なのだと実感させられました。
現在の世代のアーティストが総括すると富野由悠季の世界はこう見えるんだよという展示が最後のコーナーにございます。
学芸員全員の力がこの場所に集結した意義深い、単なる回顧展にはなっていないという意味では本当に嬉しく思っています。
昔からのファンも観ていただきたいと思いますし、若いファンの方はこういう考え方でクリエイションの世界があるんだと知ってもらえると思います。
この展示そのものが個人のものではなく50年間のアニメのファンが支えてくれた総決算になっているという感じがあります。
新しい方向を観させていただき刺激になってます。関係各位の方に心から御礼申し上げます。

 


青森県立美術館 杉本康雄館長
本日の開館時間前からこの企画展を期待して来ている方がたくさん並んで待っていらっしゃいまして、開催できる事を嬉しく思います。
去年の4月からの開催予定でしたが新型コロナ感染症の影響で1年延期して今日からのスタートになります。
そういう意味でも、6館の巡回展の締めという意味でも、この企画展に対する思いが青森県立美術館だけではなく企画担当各位にございます。
今まで以上に展示室を多く取り、館の約2/3の面積、約3,000点の展示をしています。
青森会場だけのものも用意しており、『伝説巨神イデオン』のコーナーをかなり拡充しています。
また『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のモビルスーツの実寸大に近い展示もしています。
青森会場限定のグッズの販売、オリジナルデザインがプリントされた南部あめせんべいも予定しています。
間違いなくファンの皆様には楽しんでいただけると思います。新しい富野由悠季の世界を堪能してください。



当日はフォーラム八戸(八戸市)にて、「富野由悠季監督特集上映」開催記念オンライン舞台挨拶も行われました。
レポートはこちらをご覧ください。



 

また、開催日の前日には本展覧会の開催に先立ち、マスコミに向けた富野監督へのリモート取材が実施されました。
カメラを通じて感じた会場の様子や、本展覧会への思いが語られたので、一部抜粋してご紹介!

 

青森県立美術館が最終会場となる意気込み・見どころについて――

自分の中で「美術館」というものにステイタスを感じていましたが、青森県立美術館という立派な美術館でこの展覧会ができ、学芸員の皆様の力もあり、展示会場を見て「いやぁ、よくやってくれたな」と嬉しく思いました。
青森県立美術館の近代的な中に、50年間を回顧できるものが展示されているんですけれど、"回顧感"が無く、現在でも通用するような空気感が流れているんです。そのような作り方をしてくれた学芸員の皆様の力に感動しています。

展示のラストに関しては、僕の世代を僕より若い世代の人が見上げてくれた時に「こういう風な発想を持つんだな」というものを作ってくれました。自分が一番やりたかったことを形にしてくれたという意味では本当に感謝していますし、自分がこれを作るだけの発想に至らなかったということには悔しく思います。青森会場でしか見ることができない、そういう部分を見ていただけたらありがたいです。


富野監督がこれまで生み出してきた作品を一貫して"伝えたいもの"はございましたでしょうか?――

全体を通してとなると自信はありませんが、若い人に対して"近未来に絶望してほしくない "ということだけは意識して作品を作ってきたつもりです。「過去の我々は間違ったかもしれない」という、間違いをピックアップするということを意識していたと思い出せます。
過去論をあまり語らない作品の場合は、「機械を信用してはいけない。最終的に信用しなければならないのは人間の体なんだよ」ということを一番主眼にしてきたつもりです。


ファンへ向けて一言お願いします――

青森会場は、今まで開催された5つの会場を総決算するような形の展示になっていると思っています。そして本展覧会の取り組みの中に入っているものですが、青森県立美術館独自の作品も展示されています。過去の美術館で展示されたもの以上の見物もありますので、この展覧会を何度も見ている方でも、今回の展示会場は見る価値があると思いますよ。
「『富野由悠季の世界』展、なめてもらっちゃ困るぜ!」


 


展覧会「富野由悠季の世界」青森会場開催概要
 

【会場】
青森県立美術館
(青森県青森市安田字近野185)

【会期】
2021年3月6日(土)~ 5月9日(日)

【開館時間】
9:30~17:00(入館は16:30まで)

【休館日】
2021年3月22日(月)、4月12日(月)、4月26日(月)

【観覧料】
一般1,500(1,300)円、高大生1,000(800)円、小中学生無料
※( )内はWEBチケット料金。WEBチケット購入には別途手数料165円が必要となります(お客様負担)。
※WEBチケットでご入場の際には特製チケット(デカチケ)をプレゼントいたします。
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料。
※コレクション展観覧料は含まれません。

【チケット販売】
・総合案内窓口でのチケット購入
窓口で当日券をお買い求めいただけます。

・チケット販売サイト「GETTIIS(ゲッティーズ)」でのWEBチケットの購入
※購入できる期間は3月1日(月)から5月9日(日)16:30までです。
チケット販売サイトURL:https://www.gettiis.jp/event/detail/tjfrXsz7

 


青森展の見どころ
 

[1]2020年に放送40周年を迎えた『伝説巨神イデオン』の展示コーナーを拡充いたします。富野監督の作劇、演出のアイデアが詰め込まれた「イデオンノート」の重要箇所を一挙に公開します。
 

[2]2019年12月に逝去した世界的インダストリアルデザイナーであるシド・ミード氏の功績を顕彰するため、『∀ガンダム』のためにデザインされたモビルスーツのスケッチをパネル展示します。さらに∀ガンダムとターンXは高さ5mという巨大サイズでそのデザインの魅力をお伝えします。
 

[3]『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場したモビルスーツ「リ・ガズィ」のダミーバルーンを原寸大の胸像として再現します。モビルスーツの大きさが体感できる展示です。
 

[4]人気声優、有名モデラーの模型作品を多数展示いたします。
 

[5]展示の最後に「エンディング」のコーナーが追加されます。果たして何が展示されるのか…、誰も知らないラスト!

 


関連イベント
 

開催記念対談「富野由悠季×樋口真嗣」や劇場版『Gのレコンギスタ』の特別上映などを予定しております。新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえながら、最新情報は美術館ホームページ等ホームページ等で随時更新します。
 

・フォーラム八戸(八戸市)にて、富野監督作品の特集上映決定!
映画館ではなかなか見ることができない貴重な作品を上映。
(フォーラム八戸)https://forum-movie.net/hachinohe/news/17678
 

【上映期間】3月5日(金)-3月11日(木)
【日程・作品】
3月5日(金) [終了]
10:00- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
18:30- 機動戦士ガンダムⅠ
3月6日(土) [終了]
10:00- 伝説巨神イデオン 接触篇
※上映後、富野監督によるオンライン舞台挨拶開催!
18:30- 機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編
3月7日(日) [終了]
10:00- 伝説巨神イデオン 発動篇
18:30- 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
3月8日(月) [終了]
10:00- 機動戦士ガンダムF91
18:30- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
3月9日(火) [終了]
10:00- 機動戦士ガンダムⅠ
18:30- 伝説巨神イデオン 接触篇
3月10日(水) [終了]
10:00- 機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編
18:30- 伝説巨神イデオン 発動篇
3月11日(木) [終了]
10:00- 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
18:30- 機動戦士ガンダムF91

◯新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の拡大状況により、展覧会の内容等が変更されることがあります。
詳細については、
美術館ホームページ
ツイッター
フェイスブック
でご確認ください。

 


展覧会「富野由悠季の世界」開催概要
 

【開催情報】

  • 第1会場[終了]
    福岡市美術館
    会期:2019年6月22日(土)~9月1日(日)
  • 第2会場[終了]
    兵庫県立美術館
    会期:2019年10月12日(土)~12月22日(日)
  • 第3会場[終了]
    島根県立石見美術館
    会期:2020年1月11日(土)~3月23日(月)
  • 第4会場 [終了]
    静岡県立美術館
    会期:2020年9月19日(土)~11月8日(日)
  • 第5会場[終了]
    富山県美術館
    会期:2020年11月28日(土)~2021年1月24日(日)※会期変更
  • 第6会場
    青森県立美術館
    会期:2021年3月6日(土)~5月9日(日)※会期変更


【公式サイト】
http://www.tomino-exhibition.com/

【協力】
サンライズ、東北新社、手塚プロダクション、日本アニメーション、オフィス アイ

【企画協力】
神戸新聞社